それで、気づいたことが一つあります。
EP boosterってすごくないか?と。
EP boosterとは私のボードの画像の一番左下にあるやつです。クリーンブースターと呼ばれるエフェクターの一種です。とっても小さくて、ボードのスペースをあまりとらないところがいいですね。その割にずっしりとした重さがあるので高級感結構あります。しかも電池が入る。
現在は超定番エフェクターとして有名ですので、ご存知の方も多いと思いますが。。。まだエフェクターに手を出していないorクリーンブースターを持っていない初心者の方等にも十分お勧めできるものだなと感じたので、そこら辺について書いていこうと思います。
クリーンブースターを使う意味とは?
初心者の方向けに、ちゃちゃっと説明させていただきます。ブースターとは簡単に言えば踏んで音量やゲイン、特定の帯域を増幅するため、大きくするために使用されるエフェクターの一種です。その中にも何種類かあり、音量だけを上げるクリーンブースター、音量とともに歪みも強くするゲインブースター、高音・低音をそれぞれ強めるミッドブースター・トレブルブースターなどが存在します。一台で様々な役割を兼ね備えるブースターもあります。スティービーレイヴォ―ンの使用で有名なチューブスクリーマーなんかはゲインブースターとしても、ミッドブースターとしても扱われる場合があったり。オーバードライブに分類される場合もあります。
で、なぜこんなものを多くのギタリストが使用しているかというと。一番大きな目的はギターソロの時に踏んで音を大きくしたり、抜けをよくしたりするため。そして他に、常時オンにしっぱなしにして、音作りのエッセンスとするため、またバッファと言ってエフェクターを何個も通した時、長いシールドを使用した時の音の劣化を防ぐ方法があります。私はEPboosterを後者の方法で使い、その威力に感動しています。(笑) 以下コントロールと音について説明していきます。
コントロールの説明
潔い!ノブ一個しかない!こいつはオンにした時の音量の上げ幅を決めるものです。そして裏蓋を開けると中には二つスイッチがあります。1スイッチは低音域をブーストするかどうか、2は音を明るくするかどうかといったところ。これだけ。
実際の音、使用感
なぜただの音量を上げるだけと思われがちなエフェクターがこんなに支持を得ているのか。まず挙げられる理由はその音でしょうか。これ、オンにするだけで音質が変わるんです。耳に痛い、嫌な高域を削り、程よく中低域を持ち上げてくれます。結果としてバンドの中で音が埋もれにくく、プロのような存在感あるリードギターサウンドに近づけることができます。
二つ目の理由としてはその汎用性があると思います。使用方法は千差万別。
まず私の使用法。私は最初、ソロの時に踏むブースターとしての利用を考えていました。でも今ではエフェクター類の最後において常時オン。こうすることで簡単に艶のある太い音が!こうするとEPbooster特有の音が最後に出てくる音に大きく影響します。音の散らばり、抜けの悪さをこれで防ぐといった感じです。
ほかにも様々な使用法が。一番メジャーな使用法はエフェクター類の一番最初に配置し、音の劣化をあらかじめ防ぐといった使用法。こうするとEPboosterの音の質感は薄れますが、後ろに繋いだエフェクターの個性を最大限に生かしたまま、効果を発揮させることができます。
他にも歪みの後に繋いで単純なクリーンブースターとしてソロの時に使い、グッとくる演奏に使うことも、歪みや歪ませたアンプの前においてゲインブースターの様に使うことも可能です。
私自身はXoticのエフェクターの硬質な感じが好きなので、一番最後において個性を最大限に発揮させる方法をとっています。
さて、私がなぜこれを初心者の方にお勧めするのか。
それは私がギターを始めたての頃のお話。
マーシャルにギターを挿して音を出せば
音が耳に刺さる刺さる。しかもなんか細くて全然かっこよくない。バンドで合わせると自分の音、聞こえねえ。
JCを使えば
なんかゴリゴリの音しか出ない。。。
もしあの時こいつがあれば、まだ何とかなってたかもしれない。マーシャルの前で常時オンにしとけば急にCDで聴いたような歪みが。JCに使えば少し角が取れて柔らかく。言いすぎかもしれませんが本当にそう思います。もちろんここまで使いこなすためにはアンプ側のセッティングもしっかりした上の話ですが。
しかもいろんな使い方ができる。お値段も手ごろですし、最初に買っておいて、そのあと他にエフェクターを買いそろえたとしてもいらなくなることはあまりないと思います。マーシャルとEPだけで普通にライブできますし。
それは数多くのプロが使い続けていることからもわかります。使用アーティストとしてはエリックジョンソン、菰口雄矢、アンディティモンズ、ブレントメイソン、トモ藤田、デイビットグリソム、、皆さんめちゃくちゃにうまい方ばっかり。
欠点、というか注意点としてはXotic独特のプリッとした感じが気に入らない人には向いていないかも。Youtubeなりなんなりで動画を見て頂ければ伝わるとは思います。あとはすっきり、爽やかなサウンドを作りたいときはKeelyのKatana Boostとかのほうがいいかもしれません。
18vでの使用もできたり(より個性が強くなる感じです)、長い間付き合っていくことのできるエフェクターではないかと。以上でレビューを終えたいと思います。
番外編;マニアックな話 RCboosterとの比較とか
これも有名ですがエコープレックスていうテープエコーのプリアンプ部だけを再現したものみたいですね。ディレイの部分はElCapistanがそうですし、自分も魅了されてしまっています。EPと同じような系統のものも他社から出ていますが、やはりこいつがダントツでメジャーですね。小さいってだけでもう愛せます。かわいい。メタルプレートは渋い。
限定版で白カラーが出たこともあったみたいですね。ボードの見た目を引き締めるためには黒のほうがいい気もしますが。
RCのほうはEPと比べてよりイコライジング機能を生かす使い方があっていると思います。またこちらは完全なクリーンですね。EPはさすがにかなりノブを上げると少しだけ歪み成分が入ってくる印象。ただテープエコー独特のコンプ感、音の暖かさを求めるならEP一択でしょうか。
トモ藤田さんはEPのほうは常時オンとか、歪みにかけたりする一方でRCはギタースラップをする際の音質調整に使用しているとおっしゃられていました。その点ベーシストの方はRCをプリアンプみたいに使ってみるのもいいのかなと。巷はサンズばっかですし差別化したいとかいう人にはぜひおすすめしたいです。というか自分もベース持ってるし試してみればいいのか。。
この二つは内部構造も複雑で値段もそんな高くないですし自作する気は起きませんね。。。ヤフオクとかで個人の自作を買うんだったら本家買っちゃいなよとも思います。個々は皆さんにそれぞれの考えがあると思いますが。
追記
現在はまた使い方が変わってます。歪みの前においてソロの音をプッシュする感じ。用途の幅広すぎ。。