いやはや、東京はもう雨がひどすぎて最悪ですね。予定は潰れるわ気分は晴れないわで引きこもり練習がはかどってます。ポジティブに行きましょう(笑)
さて、今回BOSSから今年6月に発売されたマルチエフェクターの機能を持つ新型スイッチャー、MS-3のレビューをしていきたいと思います!!
普通のスイッチャーから乗り換えた理由。
複数のエフェクターを同時にオンオフすることができるスイッチャーという機材。どうしてもリードギターパートだと必要になる場面も多く、実際に導入している方も多いと思います。ハードロックとかパンクとかならいらないとは思いますが、フュージョンとかだともうあほみたいにエフェクト切り替えますしね。昔はかなりの高級品でしたが、最近は安価なものも出てきたり、MIDI機能を搭載しエフェクターのパッチ切り替えとかもスイッチャー側でできるものが登場したりと、群雄割拠の様相を呈しているように思います。
しかしステージ上で演奏する際には非常に便利なものなんですけど、アマチュアギタリストにとってはかなりデメリットがついてきてしまうんですよね。実際に今使ってる方はわかってくれるんじゃないかな??てのを以下。。。
@お金がかかりまくる
スイッチャー本体で数万円、直列から移行するときに必要な追加のパッチケーブル数千円~数万円、ボードもでかいのかって、パワーサプライも容量のでかいやつ、、、 学生さんにはかなり厳しそう。
A重い。ボードが。でかくなるし。
必然。車があればいいですが電車とかキッツい。キャリーとか使うのもアリですけどふとした時に「俺、何してるんだろ、、」てなります() 結局歪みとマルチストンプだけとか持ち歩いて本末転倒。
B機材トラブル
ケーブルが増えるのでどうしても接続不良が起きがちです。自分も過去に一回ありました。焦った。
Cなんか音悪くない。。。?
バッファおいてもスイッチャーが安物だとなんか音が濁ります。FRTのやつぐらい物が良ければそんなことはありませんが。
とまあこんなことがいろいろあって、悩んでた時に出たのがMS-3でした。
MS-3の何がいいのよ
BOSSのMS-3。今までのスイッチャーと何が違うんでしょうか。
それは内部にマルチエフェクターを内蔵しているということ。仕組みとしては外部のエフェクターを接続できるループが3つあるのですが、パッチの設定においてMS-3が内蔵しているエフェクトと組み合わせて音を作ることができるのだ!!
つまり、外部にディストーションをつなげた時、まず中オートワウを通し、ディストーションにいってまた中のノイズフィルターを通し、ディレイをかけるなんてことができるんです。MS-3本体には歪み、ブースター、空間系、モジュレーションなど我々が世間で目にするエフェクトはほぼ全部入ってます。合計112種類。同時使用は6台プラス外部エフェクト3台の計9台。実際MS-3だけでも十分使えます(笑)ベース用のエフェクトも内蔵してあるのもめちゃくちゃ強いです。
このMS-3をお勧めしたい人は「このエフェクターは絶対に外せないし外部接続して使いたい、でも空間系をすべて用意するとお金もかかるし、重いし、音の劣化も気になる、、、」という人でしょうか。
僕はOvaltoneのQ.O.O(レビュー記事)とJetterGearのTraindrive(レビュー記事)というエフェクターが大好物で、これは外せねえ!!と思ってたので、現時点では大満足しています。
これが
こう
実際に使用してみて感じたこと。音編
まずは内部エフェクトのクオリティですが、なかなか良いんでないか??と思います。もちろん私の持ってるStrymonのペダルと比較すると透明感では劣るように思いますが、いやでもこれライブで使ったら違いそんなにでなくね??となって今はもう全部外しちゃいました。
基本的にやはりBOSSのコンパクトエフェクターの音色に寄せていると思います。特にディレイはなかなか良いと思いました。種類も豊富ですし、設定が非常にわかりやすいですね。あとコーラスは二種類しかなく、少し不安だったのですが、音色はとても好みのものでした。アナログコーラスが好きな人は外部エフェクトとして用意しておいてもいいかなとは思いましたが。
少しうーーん、と思った点としてはテープエコーは少し微妙かなあと。個人の感想ですが、こだわる人ならこれも外部エフェクターを使ってもいいかも。El Capistan(レビュー記事)は本当にお勧めです。あとリバーブもこだわる人は外部エフェクターの追加を考えてみてもいいかもしれません。
ちなみに僕はあったほうが好きだなって感じだったのでとりあえずEP(レビュー記事)繋いでます。
実際に使用してみて感じたこと。コントロール編。
正直できることありすぎてまだ自分も全然使いこなせてないです。パッチの作成は超簡単。ちゃんと説明書読めば一発で行けると思います。下の4つのフットスイッチで切り替えが可能。右側と左側それぞれ二つを同時踏みでバンクを切り替えられます。簡単。
上側のスイッチはミュート&チューナー機能(なかなかこれが視認性良くて気に入ってます)とコントロールの切り替えができます。フットスイッチ一つ一つにエフェクトを割り当ててコンパクトのように切り替えることもできます。踏んでる時だけ発振させるとかも。
各スイッチに特定の役割をアサインすることもできます。すでにオンになっているスイッチを押すことでまた音色を変えるCurrentNumberの機能はなかなか使えるらしい。まだ使ってない。
あとはMIDIの操作も可能です。ループに入れずにインプット・アウトプットからMIDI対応エフェクターに通せば3つのループを使わずに外部エフェクトを追加できます。
欠点をあげるとすれば3つの外部エフェクトの並び替えや間に内臓エフェクトを入れられないという点ですね。ご注意を。僕は今歪みしか入れてないので支障は感じてませんが、外部エフェクターで歪みとディレイを使って間に内部のコーラスを挟めないのは人によっては致命的なのでは?と思います。。当初言われていた音切れは私の個体では感じませんね。。。強いて言えばバンク切り替えの時一瞬、、あるかな。レベル。
フットスイッチの間隔が狭いため、足の大きめな人が足元を見ずに踏むとまとめて二つ踏んでしまいバンク切り替え場面に、ということが起きる危険があることは注意すべきかもしれません。何回かやっちまった。
内部のバッファーをESシリーズのようにオンオフできないのも痛い。ファズなどを入れる際はこれまた致命的ですし、何よりも物によっては結構つないだエフェクトの音が変わるように思います。艶がなくなるというか。全てA/Dコンバーターを通されてしまうようになっているんですよね。
あ、あとアウトプットの位置はもう少し考えてほしかった。L字プラグじゃないとモノによっては挿しにくい位置にあります。。。
その他
まあこのサイズ(横275mm、奥行き97、高さ68)、この重量(1.1Kg)で自分の場合空間系などエフェクター3つ・チューナー1つボードから減らせたっていう、自分的にはそれだけでOK。ボードのスペースがら空き。だいぶ軽くなってとても楽です。
いつの間にかボードが巨大化してしまった人、新しいスイッチャーに悩めるギタリスト、ベーシストに強くお勧めします。ただ、音に究極的にこだわる人は上記の点をしっかり認識したうえで考える必要があると思います。Twitterよろしく!!