と、なんか堅苦しい感じで始まりましたが、最近ずっっっと欲しかったエフェクターを手に入れまして。Bondi Effectsのsick as overdrive mk2というやつです。早速レビューしていきたいと思います。
始めに言います、ケンタウルス系やトランスペアレント系のオーバードライブを探している方、買いです。
Sick asについて。
Bondi Effectsというメーカーが作るオーバードライブです。オーストラリアに本拠地を置いて生産しているらしいですが、代理店のサイトにはカリフォルニアと書いてあったり。一体どっちなんだか。もちろんオールハンドメイド生産。
現在のラインアップは生産完了したDelMarを除いて3機種あります。これは内部昇圧され、クリッピングの切り替えなどがついていることからもあの伝説のエフェクター、ケンタウルスを彷彿とさせるモデルです。
プロでも使用している方が最近は増えてきました。田渕ひさ子やMateus Asatoがボードに入れていますね。
ソニックブルーの筐体とノブ、ロゴに至るまで可愛さが爆発しています。国内で手に入るエフェクターの中でもトップクラスにかわいい。個人的にここ重要です。
実際に使ってみた
さて、数ヶ月間使用したので感想を書いていきたいと思います。
まず思ったのは非常に汎用性が高いと言うこと。クリーンブースター、ゲインブースター、オーバードライブ、どの使い方でも相当いい音を出してくれます。
コントロールはゲイン、ボリューム、ベースとトレブルの2バンドEQ。クリッピングの切り替えスイッチとなっています。
ボリュームはかなり上げることができます。ブースターとして使うときは非常にいいですね。
ゲインは0にすると完全なクリーンになります。上げていくと徐々に歪みが混ざるようになっています。これがクリーンブースターとして使える。強い。またこの歪みを混ぜていく仕組みのおかげでゲインをかなり上げても芯が残った音を出すことができます。
マックスにするとかなり歪みますね。出力低めのシングルコイルだと足りないかもしれませんが、普通のものでしたら単体でソロを弾くのに支障ないレベルです。ギター側のボリュームにも忠実に反応するので、クリーンにも余裕で持ってけます。
EQの効きはそこまで極端ではないですが、非常に使い勝手がよいです。田渕ひさ子さんはケンタ系のものはボリュームを低めで使うとローが削れてしまうので助かると話していましたが、僕も全く同じ意見です。
音の傾向はやっぱりケンタウルス。ゴロゴロとした独特なミドルが特徴的です。非常にかっこいい音がします。ゲインを高めにして音を伸ばすといいですね。。。本家と比較するとモダンとはいえ、それでもどこか懐かしい古くささを持ったエフェクターだと思います。
クリッピングの切り替えスイッチで音が結構変わるのも使えるポイント。上にすると倍音多め、ゲイン高め。下にすると音量大きめ、透明感のある音になります。両方とも使えるんですよね。。。
下にしたときの音はトランスペアレント系といってもいいんじゃないですかね。ギター本体の音の傾向を全く変えずにドライブできます。TimmyやJan Rayなどと比較している動画もありますし、僕も弾き比べましたが、かなり似ているのでは?と感じました。なんならSick Asの方が見た目でも使い勝手でも上回っているように感じます。
Sick Asをほかのペダルでブーストしても面白いですね。ケンタウルスの回路はわりかしディストーション寄りと言われるように、ブーストすると普通のオーバードライブのようにファズっぽくならず、かなりがっつり歪みます。
悪い点を上げると人によっては器用貧乏に思えてしまうと言うところでしょうか。個人的にはモダンなケンタウルスといった感じでしたが、飛び抜けた個性が欲しい、といった方には確かに不向きかもしれません。
結論、複数台欲しくなってしまうエフェクターですね。ボードにこいつ3台とか、十分ありなんじゃないでしょうか。とにかく、このエフェクターは絶対に試して欲しいです。ようやくオーバードライブが固定されそうです。