2017年09月23日

ギターやベースのお手入れにお勧めのポリッシュとか、クロスとかの紹介。

 最近このブログを訪れてくださる方が多くて感激しています、ミウラです。

 今日はちょっと機材レビューからは外れますが、個人的にお勧めしたい楽器のお手入れ用品を紹介しておこうかなと思います。

楽器をきれいに保つために
 楽器って手に入れてから使い続けるにつれて愛着がわくものですよね。初めて手に入れた楽器(僕の場合はヤマハのL-5というアコギでした)はやっぱり手放せません。傷がついたりしたときはへこみましたが、時間がたてば思い出です。。。

 ただ、汚れっていうのは思い出にも何にもならないんじゃないかと、、、塗装の経年変化とかじゃなくて汗とか油のやつです。ストラトとか、グロスフィニッシュのギターは特に目立つんですよね。

 そんな時にあると楽なのがクロスとかポリッシュとかの掃除用品。普通の布で拭くより傷もつかず早く綺麗にすることができます。ただ種類があまりにも豊富なのでかなり初心者の方は迷ったりするのではないでしょうか。いまだにさまよってる上級者の方もいらっしゃるかも。てなわけでいくつか紹介していきたいと思います。

ポリッシュのおすすめ
 僕はKen SmithのSmith Pro Formula Polishをお勧めしたいと思います。ピンク色をしていてちょっと変な見た目ですが楽器がピンクになったりはしないのでご安心を。

 こいつのいいところはどんな塗装でもいけるところ。万能選手です。ポリッシュはものによってはラッカー塗装を痛めるやつがあるのですが、こいつは大丈夫。すでに溶けてしまっているラッカーやオイルフィニッシュだけは厳禁ですが。管楽器やドラム、ピアノなどにも使用できます。

 あと、艶が上品に出ます。サテンフィニッシュっぽいのが好きな人には向いてないですが、僕は気に入っています。

 注意点としては香りぐらいですかね。なんか森を溶剤で溶かしたみたいな不思議な香りがします。。。すぐに揮発するので問題ないとは思いますが。楽器屋さんの香りにも似ている気がします。とにかく、一本持っとけば数年は持つので是非。

クロスのおすすめ
 まあ、、やっぱりこれでしょうか。

 キョンという最近千葉県で繁殖しまくってる小さなシカの皮のクロス。汚れがめちゃくちゃ取れます。化学繊維より細かい構造になっているのが影響しているらしいです。あとこれも艶が出ます。皮に含まれる油分の効果だとか。金属パーツのくすみをとるのにも良いですね。

 注意点としては上記のポリッシュと一緒に使うのはいまいちかな。。ポリッシュの伸びが微妙に感じます。こいつは仕上げの1拭きに使うと良いと思います。ポリッシュと使うならこいつがおすすめ。ではこれぐらいで。



posted by ミウラ at 19:44| Comment(0) | 機材レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月22日

Ovaltone Prime Gear レビュー!ジャンクションボックス・バッファの必要性についても。

 皆さんこんにちは。今回は毎度毎度クオリティの高いエフェクターを発売しているOvaltoneのバッファー兼ジャンクションボックスのPrime Gearというエフェクター(?)をレビューしたいと思います。

 Ovaltoneといえば今国産のエフェクターブランドの中でも最も勢いのあるものの一つ。当ブログでもQ.O.Oというディストーションを以前レビューさせていただきました(レビュー記事)。今も愛用中。なかなか在庫が追い付いていないようで、かなりの高値で取引されている印象ですね。ついこの間はギタリストの後藤貴徳さんがGD-013をジョンペトル―シに渡してたり話題にも尽きません。

 さて、本題に帰りまして、Prime Gearのレビューをしていきたいと思います。

購入のきっかけ
 発端はMS-3(レビュー記事)の導入。いかんせんインプットとアウトプットの位置が不思議なところにあり、シールドの抜き差しが非常に面倒なんです。それまでジャンクションボックスの必要性は感じてなかったのですが。。。

 ジャンクションボックスというのはエフェクターボードを組み上げる際、インプットとアウトプット端子を隣接した位置に配置するためのもの。エフェクター同士の間隔が狭く、シールドを抜き差ししにくいとかいう時に導入されることが多いです。
 結果としてシールドを抜き差しするためのスペースが必要なくなり、より詰めて配置することができるメリットも。またエフェクタ―本体の端子へのダメージが少なくなるとか、スムーズな転換が可能になるとか。。。どちらかといえば普通は大型のエフェクターボードに導入されているのをよく見ます。

 バッファが欲しかったのも理由の一つ。私は普段はEP(レビュー記事)をバッファーとして使っていましたが、これをブースターとして使うことにしたので、他にバッファが必要になってしまったのです。

 バッファとはパッシブのピックアップ(電池使わないやつ)から出力される信号のインピーダンスを下げるもの。手短に説明すると、ハイインピーダンス(そのままの音)の信号は劣化しやすく、そのままだとシールドを通したりしているうちに劣化して細――い感じ(倍音が抜け落ちた音)になってしまいます。そこでバッファーを使うことにより解決しようっていうわけですね。基本的にはギターに一番近い位置で常時オンにして使います。長いシールドを使ったり、複数のエフェクターに直列で通す場合はあったほうが良い音が作りやすいです。

 レッチリのフルシアンテみたいになりたい人は絶対いらないと思いますが。。。(伝わるかな

どれにしようか悩んだ
 定番はCAJのIN and OUT。

 ただでかいし、みんな持ってるし、赤いし、、、(青か黒が良かった)

 そこでちょっと高いけど、OvaltoneさんのPrime Gearを選んでみた次第です。

実際に使ってみた。
 上の佐々木秀尚さんのレビュー動画を見て頂くのが一番参考になるかなと。なかなか面白い製品です。

 まずサイズは一般的なエフェクターより一回り大きいぐらい。ボードに入れるには問題ないです。あと持った感じは結構軽いです。一般的なダイキャストケースにしっかりしたステッカーが貼ってあります。かなり武骨で地味ですね。あまり高級感はないです。背はかなり高め。ボードの淵が高くても端子が干渉しないようになっています。

 バッファーはインプット側だけに内蔵されています。特徴はスイッチが三つ付いていること。一つはBrightスイッチ。オンにすると高域が微妙に上がります。わずかな差ですがあと一押しに使うにはいいんじゃないでしょうか。今のところはオフで使ってます。ン消させたいときにはオンにするべきかも。

 もう一つは入力インピーダンス切り替えスイッチ。何ぞやこれ。。。公式ではこのように説明されています。

入力インピーダンスは1M,5M,curvedという3種類から選択できます。
ギターのピックアップの音はそれ自身で決まっているのではなく、次に繋がる機器とのコンビネーションでそもそもの入力される信号の形が決まっています。
その性質を利用して、音色の調整を行うスイッチです。

【1M】はエフェクターや楽器機材にとって一般的な値です。
【5M】はアコースティックギターや、ベースなど、より信号をとりこぼさずに繊細な表現が必要な楽器機材に採用されることが多い値です。
通常の1Mよりもワイドレンジな音色になります。
【curved】は一般的な真空管ギターアンプの入力部のインピーダンスを模した値で、周波数によって異なるカーブしたインピーダンスを持ったモードです。
ハイが少し丸くなり、肩の力が抜けたような滑らかな手ごたえが得られます。
真空管アンプそのものの音をシミュレートするものではありませんが、ピックアップ側から見た時に消費される電流の環境をシミュレートすることで
ピックアップにとって最もベーシックな環境の音色を取り戻すことができます。

 ほお。。。試してみると結構音色が変わります。1Mはスタンダード。一番素直で、音の変化もそれほど感じません。5Mは確かにワイドレンジになります。ミドルがわずかに引っ込む気も。。これはもう少し試してみます。ワイドレンジって言ってるんですから当然か。少なくともゴリゴリ歪ませるときには他のインピーダンスのほうがいいかも。

 Curvedが面白いですね。柔らかいんですが、グッと音がまとまるように感じました。この点は佐々木さんも動画の中で少しコンプレッションが、と言っているのと同じように感じました。これでリード弾いたら気持ちいだろうなあ。1MとCurvedを使い分けていくことになりそう。

 もう一つのスイッチは入力とアウトプットのグラウンドを切断するか、繋げるかを切り替えるスイッチ。基本的には切っておいて、ノイズが多い時には切り替えてみると言い結果が得られることがあるそうな。

 満足度は今のところかなり高いです。一度つなげてしまうと無しには戻れないタイプのやつですね。良質なバッファ・ジャンクションボックスを探している人はぜひ一度試してみては。

 
posted by ミウラ at 21:26| Comment(0) | 機材レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月10日

テレキャスターのサドルを交換してみよう!!

 皆さんこんにちは。今日はみんな大好きテレキャスターのお話。

 まさにFenderエレキギターの元祖といえるテレキャスター。ルックス、音、どちらも私は大好きで長年使用しています。どんなカラーリング、材質、指板でもかっこいいなんてギター、そうそうありません。ギタボでも、りードで使っても良いですし、ジャンルを選ばない。ハムを載せても映えますね。テレキャスター警察の摘発を受けることになってしまいそうですが。

 そんなテレキャスター。もちろんすべてが完璧な構造ではなく、しばしばその欠点を克服するために様々な改造が施されます。フロントの出力が低いからハムバッカーを乗っける、ハウリングを抑えるためにブリッジプレートを重くする、、など。今回私がしたのはブリッジサドルの交換です。

交換の理由
 今回交換するに至った理由は二つ。オクターブチューニングの改善と音色の追い込みです。

 自分のテレキャスターはFender Telebration 60th Lite Rosewood Telecasterというもの。スプルースをローズウッドで挟んだボディにローズ指板、メイプルネックというかなり不思議な木材の組み合わせのものです。音はアルダー製のテレキャスター寄りと思ってもらえれば。それより少し柔らかくプリッとした音ですが。純正のブリッジサドルはスチール製のスパイラルサドル。溝が彫られており、この間に弦が乗ることでずれないようにする構造。オリジナルでは1958年から1968年までの仕様です。見た目はかなり渋いですね。ビンテージぽい。

 まあ、ほとんど不満はなかったのですが、PRSやIbanezを弾いた後だとどうも気になってしまうのがオクターブチューニングの狂い。テレキャスターのブリッジサドルは基本的に3Way。弦ごとに細かくセッティングすることは不可能なので、どうしてもハイフレットでの演奏やコードの響きの悪さが気になっていました。

 また音色も単体で弾いていればまろやかでいいのですが、テレキャスターにしてはかなり高音がおとなしくまとまっている音でした。個人的にもう少し抜けてほしかったので、材質を変えてみたらいい方向に動くかな??とも思いました。

選んだサドル

 さて、交換しようとはいっても毎回のことですが悩みます。同じ悩みを持ってる人はいっぱいいるみたいで、各社様々なものを出しています。

 まずは3Wayか6Way(ストラトキャスターの様に各弦独立してるやつ)。個人的には3Wayじゃないとテレキャスターではないと思っていたのでこれは前者で決まり。

 材質は見た目も好きですし、高域が欲しかったので響きのよさそうなブラス製に。音が暴れやすいとも聞きましたがむしろそのほうがありがたいなと。

 オクターブが合う3Way、ブラス製となると選択肢は限られてきます。サドルを傾けて合わせるタイプのやつはいやだなあ。。。ということで私が選んだのはこちら。


 信頼のGotoh。ブラス製で見た目は通常の3Wayですが溝がオクターブが合うように計算されて切られているものです。お値段4000円。安くもなく高くもなくといったところですが果たして。。

変えた結果
こんな見た目になりました。
unnamed (2).jpg
 結構いい感じ!見た目は合格。

 オクターブチューニング、大改善。何の文句もないです。音も低音が落ち着き、プレーン弦がかなり前に出てくるようになり、まさに狙い通りの結果が得られました。これ以外に本当に言うことないです。バリなどは全くないですし、サドル自体の出来は非常に良いです。ちなみに元が悪かったわけではないからか、サステインはあまり変わらず。

 正直全てのテレキャスターユーザーにお勧めしたいです、これは。安ギターのやつをこれに交換してみても面白いかも。ぜひ皆さんもお試しあれ。チタン製もあるのでお好みで。

posted by ミウラ at 08:30| Comment(0) | 機材レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。