2017年12月04日

Xotic AC/RC Oz レビュー!納得のオーバードライブ。

 皆さんこんにちは。ミウラです。今回はまたもXotic製エフェクターのレビューです。その名もAC/RC Oz。イスラエルのフュージョンギタリスト、Oz Noyのシグネチャーモデルになります。中身は新しくチューンアップされたAC boosterとRC boosterを組み合わせたものとのことですが。しばらく使ってみたのでレビューしていきたいと思います。


外見等
 毎回のメーカーについての説明は省きます。気になる人はXoticの他のエフェクターレビューの記事をご覧ください。

 さて、本機の特徴は何といってもこのルックスでしょう。なんともいえないキュートな紫の筐体に珍しいフォント、そして魔法使いの帽子。完全にこれオズの魔法使いにかけてますよね。塗装の艶、質感も高級感があってなかなか良いんではないでしょうか。

 各チャンネルのEQ部分は赤と青に色分けされており、オン時にスイッチごと明るく光るようになっています。暗闇で見るとこれもおしゃれ。個人的にかなりポイント高い。ただ、弱点として暗い環境だといまいちEQが今どこを指してるんだかわからないという悲劇を生み出す原因にも。。。

 サイズは一般的な2in1モデルと同じです。通常のペダル2つ分よりコンパクトにまとめられています。

コントロール
 コントロールは各チャンネルともにゲイン、ボリュームとEQになっています。エフェクトは両方独立しているので同時使用も片方だけ使うこともできます。

実際に使ってみた
 音ですが、正直通常のACとRC boosterとは別物に仕上がっているように感じます。まずはAC。こちらは通常のものと比較して僅かにゲインの最大量が増しています。基本的にはブースターの考えのもと作られているため、強い癖はありません。粒の細かいシルキーな歪み方をします。一般的なロックまではカバーできるかな?ピッキングニュアンスは出まくりです。EQもあるので音質の調整も簡単。僕はいつも少しBassをカット気味にしてます。

 ギターとアンプのキャラクターをあまり変えずにゲインだけ増してくれるので、素直なオーバードライブを求めている方にはかな合うのではないのでしょうか。かといってトランスペアレント系とも少し違うんですよね。トランスペアレント系はまさに透明感という言葉が似あうと思いますが、こちらのほうがよりギターのおいしい帯域を目立たせてくれるので、バンドでの抜けという点では上だと思います。そういう点でいえばTSと比較すべきなのかもしれません。

 続いてRC。こちらはより極端に、ゲイン量が2倍になっています。単体でクランチぐらいに歪ませることのできるパワーを得てしまいました。音としてはやはりクリアで引き締まった音がします。単体でクリーンで使ってもサウンドにまとまりが出て、非常に使いやすいです。海外サイトでもこのRCサイドの出来が素晴らしいと言われているようです。こっちも僕はBassを下げて使ってます。

 さて、このエフェクターはRC booster→AV boosterという順番が固定になっています。つまりACで音を作ってRCで単純に音量を上げるという使い方はできません。ここが一番残念な点かもしれません。最近は前後入れ替えできるものが多いだけに、といった感じ。ですがこれはOzのこだわりなのかもしれません。説明書にも散々書いてあります。「ACとRCを同時に使うと魔法のような太い音が出るよ!!」と。

 実際に試してみて、確かに、、、と納得してしまいました。ACで歪みを作って弾き、ここぞというところでゲインを高めに設定したRCをオンに。するとACが強烈にプッシュされてこれでもか!というほどのぶっといリードサウンドが簡単にゲットできます。コンプ感も少し加わるので、とても気持ちよく演奏することができます。これはいいですね。

 ギターはやっぱりシングルコイルのものが相性がいいように感じました。音の細さに悩まされているストラト、テレキャスター使いの方のには強くお勧めしたいですね。ローノイズに仕上げられていますのでその点も心配いらないと思います。まあ僕はハムバッカーで使ってましたが。ハムでも鬱陶しくなるほど太くなるわけではないので。むしろ非常に滑らかな音が出せるので、重宝していました.

 コーラスなどのモジュレーション系が乗りやすいのも非常にいいです。

 まあやはりバッキングでもいいですが、リードギターで使ってみてもらいたいとは思います。フィンガーピッキングを混ぜたり、レガートで音をつなぐプレイなんかいいんじゃないでしょうか。

 チャンネル入れ替えができない、という点さえ気にならなければ、多くのギタリストのサウンドを一つ上に押し上げる実力を持っています。通常とは違うACとRC、2つ入って2万円ぐらいという価格も良心的だと思います。限定1500台らしいので気になっている方はお早めにどうぞ。

posted by ミウラ at 21:00| Comment(0) | 機材レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月26日

Bogner Ecstasy Blue レビュー!!最強のプレキシ・オーバードライブ!

皆さんこんにちは。なかなかコンスタントに記事アップするのって難しいですねごめんなさい…最近どんどんこのブログも見てくださる方が増えて、検索でも1位2位あたりに表示されるのも珍しくなくなってきました。嬉しい。いつもありがとうございます。

さて、今日は最新機種、といったわけではないですが。ここ数年間高級な歪みペダルとして高い人気を誇るBognerのEcstasy(ペダルバージョン)の中からこちらをレビューしたいと思います!!
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Redの方だと思いましたか??残念Blueです!!Redの方はがっつりディストーションですが、こっちはまさに正統派クラシックトーンからモダンスムーズな音まで出せちゃう万能なやつなのです。ではレビューいってみましょう!

Bogner Ecstasy Blue
さて、このエフェクターに関してはご存知の方も多いと思いますが。製造はBogner(アメリカのハイエンドアンプメーカー)によるものです。音はマーシャルサウンドを基本としたプレキシ・改造マーシャル系の音です。きめ細かい歪みと独特の鼻詰まり感(プレキシ)、ガツンとパンチのあるリードサウンド(改造マーシャル)を兼ね備えている素晴らしいアンプです。ジャンルはもうなんでもいけちゃう。

数多くのプロギタリストも愛用しているBognerのアンプの中でもこの機種はEcstasyというアンプのBlueチャンネル(マーシャルで言えばクランチチャンネルだと考えて頂ければ)を再現したものになっています。Redの方はがっつり歪むRedチャンネルを再現したやつですね。

ルックス・コントロール
Blueと名が付いているように、本体も鮮やかな青で仕上げられています。値段相応の高級感があっていいですね。ノブは実機アンプと同じようなものが付いていて、ワクワクしますね… サイズはブースト付きエフェクターとしては一般的なサイズだと思います。

コントロールは、、、、めちゃくちゃ多いですね……Variac、mode、pre eq、structureの4つの切り替えスイッチにゲイン、ボリューム、3バンドEQにブーストした際のゲイン、ボリューム設定ノブ。。。

相当音を作りこめます。

実際に使ってみた

評判良いのも納得のクオリティというところです。オーバードライブペダル探しの決定だとなりうる存在だと思います。

まず基本のサウンドですが、やっぱりマーシャルの風味を感じさせます。EL34管の音とでも言いましょうか。。。一般的なマーシャルの荒々しさ、鋭さ、鼻詰まり感を持っています。

しかしBognerらしさで言えば全体的にシルキーということがあります。歪みの質が細かいんですよね。ですが芯はしっかり残っている感じ。個人的には中ぐらいの歪みにセッティングした時のクラシックトーンがたまらなくオシャレで好きです。

クリーンセッティングをすると弦ごとの音が際立つように思います。キラキラするというか。アコシミュみたいという表現をどこかで見ましたが間違ってないなと。

EQの調整や各スイッチで音はかなり変わっていくので、長くなりますが説明していこうかと。

まずゲイン幅について。ギター側の出力にもよりますが案外歪むように思います。シングルコイルでもクリーン、クランチ、オーバードライブは完全にカバーできますね。ハムバッカーでは歪みすぎないディストーションまでいけます。ハイゲインサウンドは出ませんが、という意味合いです。ゴリゴリに歪ませてザクザクリフを弾くなら絶対にRedですが、それ以外の用途ならBlueで十分事足ります。

EQですが、結構しっかり効きます。ただ単純にその帯域が変わるといった感じではなく、ギターだったり、他のEQ、スイッチとの組み合わせでかなり効きが違うように感じます。適当にセッティングしても良い音が出てしまうのがずるいんですが、かなり長い時間触らないと本当の実力は発揮させられないタイプだと思いました。

私個人の使い方としてはローが結構出るように感じたのでローは10〜11時、ミドルは10〜12時で調整、ハイは12〜13時ぐらいで設定しています。

Variacスイッチは面白いですね。アンプを低い電圧で稼働した際の音を再現しているそうです。オンにすると音量が下がります。あれそれだけ?と思いきや。下がった分ボリュームを上げてみましょう。歪みが増えています。効果としては音量が下がり、コンプ感が強くなると同時に歪みの限界が上がるといったところ。僕はオープンなサウンドの方が好きなので基本はオフにしていますが、がっつりリードを弾くときとかはオンにして弾くとすごいスムーズなサウンドが得られるように感じます。

続いてmodeスイッチ。plexiモードとBlueモードの切り替えができます。前者はクリーン〜クランチで音を作り込む時に向いており、後者はオーバードライブ〜ディストーション手前までをカバーできるようになります。お好みで、といった感じですかね。僕も行ったり来たりしてます。これはplexiからblueに切り替えると歪みも音量も上がります。

pre eqはローゲイン設定の時に効果を良く発揮します。ブーストスイッチをオンにして結構歪ませているような時にはあまり違いは出ません。サウンドのオープンさ(広がり、明るさ、サウンドのレンジと解釈しています)と高域の倍音を調整するもののようです。結構変わります。クランチの時少し抜けが、、とか、ハイが痛い、、とか、音の雰囲気を、、といった時に切り替えると強い。

structureスイッチはBognerのアンプの各世代の音を切り替えEQのシフトとゲインのストラクチャーを調整する、、、ものらしいです。クラシック〜モダンといった感じに雰囲気と歪みの量、トーンが変わります。強い。僕は101と20thを使っています。101が基本で、モダンにして歪みを増したい時は20thにしています。

ブーストスイッチを押した時のゲイン、ボリューム設定もできます。ボリュームはゼロにしていてもブーストを踏むと微妙に音量が上がってしまうのはマイナスに思う人もいるかも。基本僕はゼロです。ゲインもゼロにしてても増します。マックスにするとかなりがっつり歪みますね……これがあるだけでバッキング〜リードはバッチシ。ギター側ボリュームでの調整も含めればこれ一台でいけちゃうレベルですね。

気になったこととか
さて、ここまでべた褒めしてきましたが、何点か注意点とか。まずこの手のエフェクターを買う人にそんな人はいないと思いますが、Bognerの音になるので、透明感が欲しいとか、後のアンプの個性を生かしたいという人には向いてないと感じました。JCでもマーシャルでもこれ突っ込んどけばからの音です。つまりJC対策には非常に良い。

ブースト抜きでクリーンにセッティング、ブーストでオーバードライブ、手前にゲインブースターとしてなんか置いとけばもうそれだけでJCが真空管3chアンプみたいになりますし。

Redとの比較ですが、僕はこっちの方が好きですね〜がっつりディストーションなら他にも色々ありますが、これぐらいの歪み量でアンブライクで使い勝手がいい、となるとかなり限られます。

RedよりBlueはワイドレンジで透き通っており、耳あたりが良いです。ハードロックぐらいの歪みを必要とする場合は絶対Redですが、ポップス、ブルース、ロックに使うならBlueでしょう!!

気になったこととしてはノイズ。内部昇圧してるせいかなんかジーーーッというノイズが入りやすいように感じます。

後あくまでマーシャルトーンなので、鼻詰まり感が気になることも。そういう時はトランスペアレント系のオーバードライブでも使いましょう。

外部スイッチの動作がラッチで動作しないというのも盲点でしたね。trsでオンオフ、ブーストオンオフが両方同時にできますが、スイッチャーに組み込んで動作させる際は少し苦労するかも。(後日多分記事にすると思います、Roland万歳)

まあ、真空管が入ってないとは思えんぐらいにはハイクオリティです。素晴らしい。これ以上の物となるともう僕はあんまりわかんないです。お値段はそこそこですが、歪み2つ分と考えればそれほどでもないかも。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
posted by ミウラ at 14:20| Comment(0) | 機材レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月19日

ウクレレを買いました。Kanile'a K-1のレビュー サイズとメーカーについても。

皆さんこんにちは。ここ最近ずーーーっと雨が続くし、意味わかんないぐらい寒いし、気分は少し憂鬱。

さて、今回は夏の終わりに私が買ってしまったマイニューギア、Kanile'a(カニレア)というメーカーのウクレレ、K-1についてレビューしたいと思います。果たしてこのブログの読者さんにどれくらいウクレレに興味を持っている方がいるのかわからないですが。まあとりあえずいってみましょう!!皆もウクレレ始めようぜ
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私がまさに買った個体の写真です。
そもそもなぜ買った
自分に聞きたいです。ギタリストのはずなのに。

真面目に答えると、昔から家にボッロボロの激安ウクレレがあって、ちょくちょく触っていたのですが、流石にしっかりしたやつが欲しいなあと思いまして。ギターに比べてかなり小さいですし、持ち運びもしやすい。時間の空いた時に気軽に触れますし、音もアコースティック編成のバンドとかでかなり良いアクセントになるのでしっかりやってみようと思った次第です。

そこで選び始めましたが、迷うのはサイズとメーカーですね。

どれにしようの巻
先ずはサイズ。ウクレレにもギターと同じようにサイズが何種類かあります。バリトンはもうほとんどギターなので除外。ソプラノ、コンサート、テナーで迷います。

ソプラノは1番小さいやつ。ザ・ウクレレの音色が出ます。コロンコロンとした可愛らしい音。ルックスも最高ですね。女性が持つと魅力が50倍になります。だがしかし私(180cm)には小さすぎる……ソロ弾きをするにもフレット数が足りない。ロングネックといってスケールが長く、フレット数も多いものもあるのですが、個人的には後述するようコンサートの方がしっくりきました。

コンサートモデルは1番普通のサイズですかね。でも皆さんが想像するウクレレはソプラノだと思うので、少し大きいと感じるかもしれません。ボディサイズが一回り大きくなり、低音のふくよかさが出てきます。ウクレレらしい音は健在。こちらはネックも長くなります。個人的にはこれがベストでした。ウクレレの音がしっかり出ますし、ソロ演奏もしやすそうだったので。

テナーモデルは更に大きいです。ミニギター一歩手前ぐらい。男性はこれがスタンダードサイズらしいですが、自分が触った時はどうしてもウクレレらしさをあまり感じられず…サイズが大きくなると音がギターよりになってくるんですよね。弾きやすさ、音のバランスは素晴らしかったですが、ギターもあるのにわざわざウクレレを買うという今回の目的には微妙に感じたので、パス。でもソロ弾きをするならやっぱりテナーがベストだとは思います。実際に触ってみて判断するのがベストですね。

ちなみにボディサイズが小さいと音量が…といったことはしっかりとしたモデルならほとんど感じませんでした。

さて、お次はメーカー。どうしてもハワイアンコアのウクレレに憧れがあったので、どうしても価格は5万円以上になってしまいます。最初はT'sのウクレレにしようとしたのですが、、、やっぱりメイドインハワイがそのうち欲しくなると思ったので、奮発することにしました。機材を売ってお金を貯めました。。。

とはいえ、ハワイのメーカーもいっぱい。

まずはKoaloha(コアロハ)を触ってみました。かなりボディが軽いです。良いウクレレは無駄を削ぎ落としている・良い材を使っているために基本的には軽くなる傾向にあります。アコギも同じでしょうか。もちろん例外はあります。コアロハは中のライニングを省き、軽量で鳴りの良いウクレレを作っています。音がとにかく明るくて、元気。悪く言えば少し軽い。個人的にはネックの質感があまり好みではなかったです。またライニングを省いていることから強度の面も不安がありました。破損がよくあるようで。ただやはり音色はいいですね〜〜独特のヘッド、サウンドホールなどルックスの可愛らしさはかなりのものです。女性にオススメしたいメーカーかもしれません。

次はKanile'a。音色が全然違いました。音が太いですね〜〜柔らかさと迫力を兼ね備えています。ソロ弾きで使いたい音色です!!これは。ルックス、ネックのフィーリングも良いです。ところどころ構造が妙に近代的なのが面白いです。なんかTaylorぽさを感じるなあと思っていたらまさに協力関係にあるようで。びっくり。塗装のツヤやブリッジがそっくり。このメーカーはブレーシングに穴を開けることで鳴りを良くしようとしています。ヤイリのエアリーブレーシングと同じ考えですね。木目も非常によく、これに決めました。

kamaka、、、、高すぎて断念。。。。(試奏すらしませんでした) 聴かせてもらった感じ、正統派です。音は。あとやっぱし風格がありますね。いつかはテナーサイズを手に入れたいかも。

実際に触ってみた
いやーーーーやっぱし安物とは全然違います。当たり前。音量がまず出ますし、音の充実感が素晴らしいです。程よい太さ、そしてハワイアンコア特有の明るく乾いた高音。ローコードからハイフレットの単音まで良く響きます。
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ハワイアンコアの木目も素晴らしいです。フレイムが浮き出てきます。トップだけでなくバック、サイドにも出ている強烈なタイプ。これでレギュラーモデル、かなりの当たりだと思います。チューニングの精度も一切問題なし。ハワイ製のウクレレは作りが…という話を聞きますが、全く問題ないですね。所有欲の満たされっぷりはすごいです。

とまあ、現在の時点で書けることはこれぐらいでしょうか。満足度高い。ただお値段も高い(10万)。。。

安めのウクレレならやっぱりfamousですね。中華ウクレレもいいとは思いますが、やっぱり細部の仕上げ、重量、鳴りだけではなく音の質が違うように実際触ってみて感じました。ウクレレに何万は高い。。と思う方も多いとは思いますが、ギターよりは安いからな!!!ハイエンドが20万で買えるんだぞウクレレは!!金銭感覚の麻痺。てな感じでした!!あばよ!!
posted by ミウラ at 14:05| Comment(0) | 機材レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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